ウォーレン・バフェット|ゆっくり億万長者になる方法

「時間は素晴らしい企業の友であり、平凡な企業の敵である。」

ウォーレン・バフェットの言葉として知られているものです。

株式投資では、いつ買うか、いつ売るかが気になりますよね。少しでも安く買いたいし、買った株が上がれば、できるだけ利益を伸ばしたい。

一方で、バフェットの投資を見ていると、目先の株価の動きだけではなく、その会社がこれから先、どう成長していくのかを考えることの大切さがわかります。

今回は、長期投資で知られるウォーレン・バフェットについて考えてみたいと思います。

11歳で初めて株を買った少年

バフェットは1930年、アメリカのネブラスカ州オマハで生まれました。

初めて株を買ったのは、わずか11歳のときです。その後、若い頃から事業や投資に関心を持ち、ベンジャミン・グレアムのもとで学んだことが、彼の投資の基礎になりました。

グレアムは、企業の価値に対して株価が割安かどうかを重視した人物です。

株価が上がりそうだから買うのではなく、その会社にはどれくらいの価値があるのかを考える。バフェットの投資を理解するうえでも、この考え方は欠かせません。

ただし、バフェットの投資スタイルは、最初から現在の形だったわけではありません。企業の割安さを重視する考え方を土台にしながら、長期的に競争力を保てる企業にも目を向けるようになっていきました。

バフェットは、何を見て投資しているのか

バフェットの投資先としてよく知られているのが、コカ・コーラやアメリカン・エキスプレス、アップルなどです。

どれも身近な企業ですが、知名度が高ければ投資先として優れている、というわけではありません。

大切なのは、その会社が利益を生み出す力を持っているか、ほかの会社に簡単に追いつかれない強みがあるか、そして将来もその強みを維持できそうか、ということです。

例えば、私たちが普段買い物をするとき、いつも同じメーカーの商品を選ぶことがあります。多少値段が違っても、その商品が好きだったり、使い慣れていたりするからです。

こうした顧客の信頼が、企業の競争力につながることもあります。

もちろん、身近な商品を扱っているからといって、必ず業績が伸びるわけではありません。人気があっても、原材料費が上がれば利益が減ることがありますし、競合企業にシェアを奪われることもあります。

だからこそ、会社の名前や商品の人気だけで判断せず、実際の業績や利益の動きも見ておきたいところです。

長く持てば、必ず利益になるのか

バフェットの投資について話すと、「よい会社の株を買って、長く持てばいいんですよね」と聞かれることがあります。

確かに、成長を続ける企業に早い段階で投資し、その成長を長い期間にわたって享受できれば、大きな成果につながる可能性があります。

ただ、ここで気をつけたいことがあります。

長期投資だからといって、どんな株でも持ち続ければいいわけではありません。

買ったときには成長が期待されていた企業でも、時代の変化によって競争力を失うことがあります。業績が悪化することもありますし、最初に買った株価が高すぎれば、企業が成長しても期待した利益を得られない場合があります。

つまり、長く持つこと自体が目的なのではなく、長く持つだけの理由があるかどうかが大切なのだと思います。

株価が下がったときも、ただ我慢するのではなく、会社の状況に変化が起きていないかを確認する。投資したときの考えが今も成り立つのかを見直す。

こうした作業は、長期投資でも必要です。

時間を味方につけるということ

バフェットは、1958年に購入したオマハの自宅に長年住み続けていることでも知られています。

莫大な資産を築いた人物でありながら、暮らしぶりが比較的質素なことも、たびたび話題になります。

ただ、私が投資という面で注目したいのは、生活の質素さよりも、長い時間をかけて資産を築いてきたことです。

投資の成果は、買った直後にすべて決まるわけではありません。企業が利益を積み重ね、その利益を事業に再投資し、さらに成長していく。その積み重ねが、長い時間を経て企業価値に反映されることがあります。

複利の効果も、時間が長くなるほど大きくなりやすいものです。

ただし、これは一定の利回りが保証されているという意味ではありません。株式投資では、企業の業績も株価も変動します。長期で運用すれば損失を避けられる、というわけではないのです。

だからこそ、投資を始めるときには、どれくらいの期間でお金を育てたいのか、途中で必要になるお金ではないか、値下がりしても続けられる金額なのか、といったことも考えておきたいですね。

自分は、どんな投資をしたいのか

短期間の値動きをとらえて利益を狙うトレードと、企業の成長を見込んで長く保有する投資。

どちらが正しいということではありません。目的も違えば、必要な知識や売買のルールも違います。

私自身、株式投資を学ぶうえでは、自分がどんな方法で利益を狙いたいのかをはっきりさせることが大切だと考えています。

短期売買なら、買うタイミングだけでなく、どこで利益を確定するのか、どこで損失を切るのかを考える必要があります。

長期投資なら、企業の業績や競争力を見ながら、保有を続ける理由があるかどうかを確認していく必要があります。

同じ株式投資でも、見ておくべきものは違うのです。

バフェットの言葉にある「時間を味方につける」という考え方。皆さんは、今の自分の投資にどう生かせそうでしょうか。

長く持つことを考えるなら、その会社を長く持ちたいと思う理由は何なのか。

そんな問いを、一度考えてみてもいいかもしれません。